2014年5月11日日曜日

改善を。

前の記事に無線LANに関してのコメントを書いて貰いました。

そこから察するに、

・無線LANのAP(親機)は一度に1つのチャンネルしか使っていない。
・子機は親機と1つのチャンネルで通信している。
・複数の子機が親機にデータを要求した場合、子機では順番待ちが発生する。
・順番待ちが長いと子機は何回も送信リトライを行い、どんどん送信するべきデータが増えるという悪循環に陥る。

ということらしいです。

学校の教室には右前と左後ろに2つの無線LAN親機があります。
学校の無線LAN親機の仕様は分かりませんが、親機が1つのチャンネルしか使えないとすると、2つのチャンネル(道路に例えるといいかもしれません)しか使えずそれを40台、上手く接続できて20:20でしか接続出来ないので大渋滞が発生するのでは。

また、その他の問題に、隣の教室の無線LANに接続してしまっている例もあるのでは。

どういう仕様かは分かりませんが、学校の無線LANのSSIDで接続するのは見た目上1つしかありません。(105とかいうSSID一つ。)
つまり何を意味するかと言うと、隣のクラスの無線LANに接続してしまっているタブレットPCもあるのではないか。
授業では接続にTabletSyncなるアプリを使いますが、これが無線LAN内での接続だったら、他の教室の無線LANに接続しているタブレットが接続できないのは当たり前です。
どういう仕組みか分かりませんが、SSIDを”1-○ classroom A”とかにして複数に分け、そこに接続して貰うようにすれば接続確率が上がるのでは。
勿論机上の空論で、別のクラスが使っていないAPを使おうという仕様ならそっちのほうがマシですが。


とにかく学映システムさんには接続の改善をして貰いたいですね。 完璧でなくてもいいので。


以上、コメントの考察でした。



ここからはこの記事について考察をしたいと思います。

・使用の準備までに時間がかかる
一つ前の記事にも書きましたが、あらかじめログインさせおいて、ロック状態にしておけばログインはパスワードだけですぐログインできます。

また、IDとパスワード、数字8文字ずつなので16桁の数字を覚えるだけでいいです。 なるべく覚えて貰うようにすれば紙を用意することもないですし、セキュリティ的にも安全です。 因みに僕はIDとパスワードは暗記して、配布された紙は捨てました。 覚えられない方が問題だと思います。

・事前に授業リハーサルをしても本番でうまくいかない、PCだから100%でないよというのは困る。
残念ながらPCにトラブルはつきものです。これだけは言いますが人が作っているものなのでPCに完璧を求めるのは無理です。 実体験ですがパソコンは早ければ2時間で壊れます。

通信エラーは学映システムさんが頑張ってくれると信じるしかないのでは。 1教室に有線LAN40本と書きましたが、改めて調べて見るとコスト的には無理かと思われます。






今僕がぼんやりと考えているのは、TabletSyncやSKYMENUなどのアプリは、アドホックネットワークというもので繋げばいいのではと。
アドホックネットワークというのは、無線LAN親機を通さず、子機同士で通信するものです。
Windows7でもOSに実装されている。 筆者が確認したところ接続速度は約6Mbpsといったところか。











これで40台をP2Pリレー方式で接続すれば、接続速度は遅くても無線LAN親機を通さないので、順番待ちが発生しないのでは。 授業中なので子機と子機が遠くに移動することも無いので、ある意味TabletSync等には完璧な接続法と言えます。

しかしこれにも問題点があり、それはアプリへの実装が難しい所。 恐らくアドホックネットワークを使うなんてのは考えられていないので、アプリの再開発を求めるにしても長い時間とお金がかかりそう。
また、調べた所効率良く転送できるのは20台程度らしいです。40台同時接続は難しいと思われます。

まさにアドホックネットワークこそが机上の空論かもしれませんが、興味のある方は下の参考ページ等を見られるといいかもしれません。 特にP2Pは正しい使い方をすればとっても便利な技術であり、Skypeの通話はP2Pの技術を使っています。



ではでは。

追記:
私事ですが、自分の使っているPCがMacBook AirでLANポートが無く(学習者用PCと同じ)、LANポートが必要になったのでAmazonでこちらを購入しました。

LANをUSBに変換すると言う物です。また、USB給電をすれば無線LAN親機にすることもできます。
これを使って有線LAで接続したところ、とっても早い。
やっぱり無線より有線の方が断然早いです。 環境にもよりますが差は10Mbps程。
改めて無線より有線のほうが早いことを再確認しました。 まぁ当然といえば当然ですが。

4 件のコメント:

  1. こんにちわ、すいませんが、少し長文になります。

    ボトルネックの特定は、きっちり網羅的に実施しないと、誤解に基づく無駄が発生します。
    業者に調査いただいているのでしょうか?(瑕疵責任や、保守契約で指示できるのでしょうか。。)

    1.コンテンツ配信マシン(含むソフトウェア) - (2.有線利用状況)→ 3.有線ハブ(orルータ) → 4.無線LAN AP - (5.無線利用状況)→ 6.タブレット(含むソフトウェア)

    これら全てが疑う対象かと思われますが、ここでは4しか着目出来ていません。
    5も、5GHzではないとのことでしたので、2.4GHzの無線利用状況次第では、追加で対策が必要です。
    ( http://e-words.jp/w/22E4GHzE5B8AF.html 等見ていただけると助かります)

    例えば、コンテンツを置いたマシンの処理能力(上記1にあたる)は問題ないでしょうか?
    仮に有線に変えても、コンテンツ配信マシンの性能不足で改善とどかず、となると目も当てられません。
    例えば、コンテンツ配信元のHDDの性能や、排他処理(同時処理数1だと同時アクセスできず)に引っ張られる等懸念されます。
    投稿を見ると、かなり運用が泥縄的な状況になっているようで、気になりました。

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  2. >>thiotimolineさん
    確かに原因の調査はしっかりしないといけませんね。 今回は無線LANの問題だけ書いていたので誤解が生じてもおかしくない書き方だったと思います。

    しかし、自宅に持って帰ったタブレットを自宅の無線LANに接続すると、安定的に動きます。(実測で20Mbps位でているのでマシンのスペックに問題は無いと思われます。)
    しかし、学校ではブラウザでページを見ることもままなりませんでした。
    また、学習者用PCには有線LANのポートがないのでそこも省略しています。
    このことから、”問題なのは無線LANだけ” という考え方の元でブログを書いてしまいました。


    このブログは考察なので、実際に調査となるともっと詳しく調査されると思います。
    また、私は生徒なので、学映システムさんに調査を依頼することは無理です・・・。

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  3. Aomasaさん
    なるほど、生徒さんでしたか。 それは失礼いたしました。

    ブラウジングから性能が出ないということであれば、確かにネットワークの問題でしょうし、
    かつ、無線を有力視されるのも当然かとおもいます。
    授業のための安定環境の条件がそれですべてかというと、他の調査は必要なのでしょうけど。状況とても納得できました。

    もし校内のWi-Fiが気になるようであれば、お持ちのWindows端末であれば
    http://pc-karuma.net/windows-8-check-network-connection-speed/
    や、コマンド入力で手間かかりますが
    netsh wlan コマンド、例えば
    http://121ware.com/qasearch/1007/app/servlet/relatedqa?QID=013885
    でコマンドプロンプトを開いて
    netsh wlan show all > wlanshow.txt
    wlanshow.txt
    netstat -se > netstat-se.txt
    netstat-se.txt
    で、情報を見ることで、ある程度調べることはできると思われます。
    (txtファイルの名前はなんでも良いです。)

    状況改善されて、より有意義な授業の時間がとれることを祈ります。が、ネットワーク設備の不足が絡むと、時間かかるかもしれませんね。
    正直、単純にWi-Fiの収容数の問題であったとすると、業者(学映システムさん)の力量と、県の発注受け入れ体制双方に疑いを持ちますが。。どういう設計、検証したのやら。

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  4. こんばんは。北海道のとある大学でキャンパス内の無線LANの管理をしているものです。

    「SSIDで接続するのは見た目上1つしかない」というのは、全学的に無線LANを導入している大学では
    よくある方式です。
    大学生は、講義ごとに教室を移動して授業を受けるため、どの教室でも同じSSIDで接続できるほうが
    混乱が生じないのです。

    ただし、複数の無線LANアクセスポイントが同じSSIDを発信する場合
    a) 個別のアクセスポイントがそれぞれ独立して同じSSIDを発信している 場合と
    b) すべてのアクセスポイントは「無線LANコントローラ」で統合管理されたうえで同じSSIDを発信している 場合が
    あります。
    a) は家電量販店などで販売されているアクセスポイントでも構築できますが、安定して使うのは難しいです。
    b) は使いこなすにはノウハウが必要です。機材も高いです。メーカごとに得手不得手や特徴があります。

    佐賀県が公開している資料や報道などから、おそらくb)タイプの環境が構築されているのではないかと推測していますが
    教室の前後ろに設置されているアクセスポイントの機種やメーカがわからないので、それ以上は詳しくお話できません。

    高校の設備は入札で導入されており、仕様書も公開されていたのですが
    http://ict-enews.net/2013/06/14saga/
    現在は県庁のホームページから消えてしまっているので、外からはどんな無線LAN環境が佐賀県の高校に構築されたのか
    うかがい知ることができないのです。

    また、学映システムさんはおそらく下記の仕様書に沿って「学習用 PC 等管理・運用等業務」を
    受注されたのだと思いますが、「校内 LAN 運用・保守業者」はまた別の会社が請け負っている
    可能性もあります。
    いずれにせよ、きっちりとした教育委員会の運用計画のもと、「校内 LAN 運用・保守業者」と
    「学習用 PC 等管理・運用等業務」業者が連携して佐賀県の高校を支えていって欲しいですね。
    https://web.archive.org/web/20140504170825/http://www.pref.saga.lg.jp/web/var/rev0/0147/5836/siyousyo.pdf

    トラブルの多い環境が、先生や生徒さんに大きなストレスを与えてしまっていそうで気の毒ですが
    せっかくこのようなブログを書かれているので、これを機会にトラブルの少ない大規模な無線LAN環境は
    どういう構成で、自分の高校には何が不足していると思われるのか、生徒さんの立場でいろいろと考えてみると
    勉強になるかもしれませんよ。
    近くの大学で無線LANを大規模に入れているところがあれば、見学に行くのもおすすめです。
    きっと大学の先生や職員もいろいろと親切に教えてくれると思いますよ。
    がんばってください!

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