2014年5月8日木曜日

学習者用PCの問題点

長くなるので各各をなるべく簡潔に。
長くなってしまいましたすみません...
1.起動が遅い。
→SSDなので早いと言う人も居ますが、電子辞書と比べたらログインの手間とかもあって遅いです。 軽く調べたい時にはとってもイライラするほど手間があります。

これには一応解決策があって、一旦起動したら後はロックで済ませる。 
一々シャットダウンしてたら時間の無駄。
ロックはパタンと画面を閉じるだけ。分離している状態だったら左の電源ボタンを押す。
これで起動するときはブートローダーを読み込まずに済むのですぐにログインできます。
バッテリーもあまり減りません。

2.重い。
動作が重いです。 何故4コア4スレッドなのに重いのか。
どう考えてもスタートアップアプリが多すぎる。
これは学習者用PCのタスクマネージャー。


下の少し色が濃ゆくなっている部分が”Windows”システムの使用率。










こっちがWindows7の僕のPCのタスクマネージャー。




















スペックが違うのでまともな比較は出来ませんが、一つ言えるのが”何もしてないのにリソースを常駐アプリに取られる”量が多すぎる。

調べてみると、WindowsのRundll32.exeが重いらしいです。
更にこのRundll32.exe、どうやら常駐アプリに呼び出されて実行されているらしいです。

アプリ開発会社さん・・・ 常駐アプリならなおさら無駄なリソースを割かないでいいようにネイティブな64ビットで開発しましょうよ・・・

3.生徒が”デジタル教科書は使いにくい”と感じている
もうどうしようも無いですね。
普通に表示させると小さすぎる。 かと言って拡大しようとするとその処理が重すぎる。

数学の電子教科書に至ってはキーボードと分離させて縦置き、しかも縦にスライドさせるので1ページずつしか表示できない。 なぜこんなUIにしたのか。

中には元から持っていた電子辞書を使っている人もいるよう。 これ買った意味無いじゃん・・・

4.狭い教室で40人が一斉に無線LANを使うと電波が干渉することを(大人達が)理解していない。

電波にも限りがあるって学映システム(笑)は理解出来なかったのでしょうか。
一般的に無線LANの2.4Ghzには13のチャンネルがあります。
そのチャンネルの中で干渉せずに使えるのは標準的に1,6,11の3つのチャンネルしかありません。
安定的に使えるのが3台までなのに、それを40台だなんて。無理に決まってます。

幸いにもこの学習者用PC、5Ghz帯が使えます。
5Ghz帯になると、安定して19のチャンネルが使えます。
この5Ghz帯を上手く使えば40台のPCを繋ぐこともできるかと思います。

既に5Ghz帯を使ってあの通信速度ならもう次年度から普通のPC買わせてLANケーブル40本で繋ぐといいんじゃないんですかね。 非現実的ですが。

5.先生がトラブル対応出来ない
とっても偏った考え方かもしれませんが、僕はスマートフォンを使っていいのはPCを使いこなせる人だけの方がいいのではないかという持論があります。
勿論そういうのも理由があって、今まで携帯電話という既成品、メンテナンスフリーの物を使っていた人たちが急にPCと同じような物を押し付けられて適切に扱えるかというと、ほとんど無理です。
元にスマートフォンを適切に扱えない人たちを何人も見てきました。

そして学習者用PCはパソコンなので、操作が複雑です。トラブル対応も簡単にはできません。 iPadの方が良かったのでは。

6.何故この端末にしたのか
正直今使ってる機能はAndroidで出来ます。
電子辞書、電子教科書、Microsoft Officeなら二万円のAndroidでも実現できます。
何故8万のこれにしたのか。
どうせ「Windowsの方が慣れてて使いやすいから(そういう講演会のお知らせが中学校に居る時に来ました、Microsoft主催です)、在庫があるから」位だと。
Windowsなら使えないアプリを簡単に設定できるから・権限の設定がしやすいからというのも分かりますが。 Windowsを使うならVisal Studio Expressとかを入れてBASICとかで簡単なプログラミングとかさせてもいいでしょうに。 まぁ授業時間が無いというのもありそうですが。


かなり長くなりましたが今のところ問題点はこういうものかと。

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    無線LANですが、おそらくAP(無線親機)は一度には1つのチャンネルしか使っていないと思います。(回路的にもソフト的にも複数のチャンネルを同時に送受信できるようになっていないと思います)
    その1つのチャンネルを使って複数の子機と親機が通信しています。なぜ複数の機器が1つのチャンネルで通信できるかというと、チャンネルの専有(べたーっとした連続送信)ができないルールがあるからです。
    1回の送信が持続する長さに制限があり(これをパケットと言ったりフレームと言ったりします)、送信した機器は決まった時間が経過しないと次の送信をしてはいけないとなっています。
    このやりかたで理論的には子機が何台でもつながりますが子機が増えると子機や親機からの送信どうしが衝突する頻度が増えてきます。送信が衝突するとその送信は無かったことになり、ランダムに待ち時間が入ったあとで自動的に再度送信しますが、子機が多いとそれが再び衝突したりして大変な状態になることが想像されます。悪いことにこういった状態になると、ソフトプロトコル上(TCPやアプリ独自)のリトライで送信要求待ち行列まで増えてしまいます。こうなると送信すべきデータがどんどん増えてしまいなかなか終わらなくなってしまいます。(これを輻輳といいます)

    (私はソフト技術者として仕事をしていますが無線は詳しくありません。とりあえずいまネット検索しましたが確信が持てるところまで調べきれませんでした。ですからウソを書いてるかもしれません。知り合いには本職の人がいますので今度聞いて勉強します。すいません。そちらでももう一度確認してもらえると嬉しいです。)

    返信削除
    返信
    1. >>sora aoさん
      僕も無線LAN関係はあまり詳しくないので、この指摘は有難いです。
      学校の無線LAN親機の仕様は分かりませんが、パケットづまりが起こるなら尚更問題ですね・・・
      有線LANケーブル40本繋ぐというのも冗談のつもりでしたが、本当にそうなるかもしれません・・・。。
      コメントありがとうございました。

      削除
    2. 異論から入ってすいません。つい気になったもので・・
      Aomasaさんの意見をいいなー高校生でこれはすごいなーと思いながら読んでました。
      もし有線LANで解決するなら、私も有線LANにして早く授業を進めた方が良いと思います。

      削除
  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除